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クッション言葉10選|職場で使える丁寧な前置き表現【JLPT N3〜N2】

約8分で読めます

クッション言葉は、依頼や断りをやわらげる前置きの表現です。よく使う10表現、丁寧な断り方、依頼表現の丁寧さの段階を、インドネシア語訳つきで整理します。

Kusshon kotoba (クッション言葉) bahasa Jepang - frasa penghalus untuk permintaan dan penolakan di tempat kerja N3-N2
日本の職場では、依頼の中身よりも「どう切り出すか」で結果が変わることがあります。その役目を果たすのがクッション言葉です。

この記事で学べること:

  • クッション言葉とは何か、なぜ日本人が毎日使うのか
  • 職場・工場・介護の現場でよく聞くクッション言葉10個
  • 相手を不快にさせずに断る言い方
  • 「クッション言葉+依頼表現」の型を、普通から最も丁寧まで
  • 外国人学習者がよくする4つの間違い

クッション言葉(kusshon kotoba)とは?

クッション言葉(くっしょんことば)= kata bantalan。依頼・断り・立ち入った質問など、相手に負担をかけそうな言葉の前に置く短い表現です。座布団のクッションと同じで、衝撃をやわらげる働きをします。

次の2文を比べてみてください。内容はまったく同じで、違うのは出だしだけです。

  • 手伝ってください。/ てつだってください。/ Tolong bantu saya.(命令のように聞こえます)
  • お手数ですが、手伝っていただけますか。/ おてすうですが、てつだっていただけますか。/ Maaf merepotkan, boleh saya minta bantuan?(丁寧で自然に聞こえます)

インドネシア語にも maaf sebelumnya や kalau boleh といった似た習慣があるので、考え方自体はなじみやすいはずです。覚えるべきは決まった形のほうです。日本人は決まった言い回しを繰り返し使うため、自分で言い換えるとすぐ不自然になります。

クッション言葉は敬語そのものではありませんが、ほぼ必ず敬語と一緒に使います。敬語の3種類がまだあいまいな方は、先に敬語の基本を読んでから進んでください。

よく使うクッション言葉10選

  • 恐れ入りますが / おそれいりますが / Maaf merepotkan(最も使い道が広い)/ 恐れ入りますが、お名前をもう一度お願いします。
  • お手数ですが / おてすうですが / Maaf merepotkan Anda(相手に動いてもらうとき)/ お手数ですが、ご確認をお願いいたします。
  • 申し訳ございませんが / もうしわけございませんが / Mohon maaf(よくない知らせの前に)/ 申し訳ございませんが、本日は満席です。
  • 失礼ですが / しつれいですが / Maaf kalau kurang sopan(立ち入ったことを聞く前に)/ 失礼ですが、どちらの会社の方でしょうか。
  • あいにくですが / あいにくですが / Sayangnya(自分では変えられない事情に)/ あいにくですが、担当者は外出しております。
  • 差し支えなければ / さしつかえなければ / Kalau tidak keberatan / 差し支えなければ、理由をお聞かせいただけますか。
  • よろしければ / よろしければ / Kalau berkenan / よろしければ、私が代わりに行きましょうか。
  • お忙しいところ / おいそがしいところ / Di tengah kesibukan Anda / お忙しいところ、ありがとうございます。
  • 恐縮ですが / きょうしゅくですが / Sungguh sungkan(恐れ入りますがより改まった言い方)/ 恐縮ですが、明日までにご返信いただけますか。
  • 大変申し上げにくいのですが / たいへんもうしあげにくいのですが / Sangat sulit saya sampaikan, tetapi / 大変申し上げにくいのですが、納期が遅れております。

最初の3つだけでも、日常の場面のほとんどをカバーできます。まずこの3つを覚え、残りは少しずつ足していきましょう。

丁寧に断るためのクッション言葉

「できません」とだけ言うと、日本人にはとても冷たく響きます。まずクッション言葉を置き、短い理由を述べ、やわらかい断りの形で締めるのが一般的です。

  • あいにくですが、その日は予定が入っております。/ あいにくですが、そのひはよていがはいっております。/ Sayangnya, hari itu saya sudah ada jadwal.
  • せっかくですが、今回は見送らせていただきます。/ せっかくですが、こんかいはみおくらせていただきます。/ Terima kasih atas tawarannya, tetapi kali ini saya lewatkan.
  • 大変心苦しいのですが、お引き受けできません。/ たいへんこころぐるしいのですが、おひきうけできません。/ Dengan berat hati, saya tidak dapat menerimanya.
  • ご期待に添えず申し訳ございません。/ ごきたいにそえずもうしわけございません。/ Mohon maaf tidak dapat memenuhi harapan Anda.

型は変わりません。クッション言葉、理由、やわらかい断りの順です。休暇や急な欠勤の伝え方については、休暇・早退・遅刻を申し出る日本語に例文がまとまっています。

お願いするときのクッション言葉

  • お手数ですが、この書類を確認していただけますか。/ おてすうですが、このしょるいをかくにんしていただけますか。/ Maaf merepotkan, boleh tolong periksa dokumen ini?
  • 恐れ入りますが、少々お待ちいただけないでしょうか。/ おそれいりますが、しょうしょうおまちいただけないでしょうか。/ Maaf merepotkan, bisakah Anda menunggu sebentar?
  • お忙しいところ恐縮ですが、ご確認をお願いできますでしょうか。/ おいそがしいところきょうしゅくですが、ごかくにんをおねがいできますでしょうか。/ Maaf mengganggu di tengah kesibukan, bisakah saya minta pengecekan?
  • 差し支えなければ、連絡先を教えていただけますか。/ さしつかえなければ、れんらくさきをおしえていただけますか。/ Kalau tidak keberatan, boleh saya minta kontak Anda?

同じ表現はメールでも使い、たいてい本文の最初の一文に入ります。ビジネスメール全体の構成は日本のビジネスメールの書き方で確認できます。

型のまとめ:クッション言葉+依頼表現

依頼表現の丁寧さは、1から4へ進むほど高くなります。

  1. 〜てください / 〜てください / Tolong lakukan ~(中立。同僚に対して)
  2. 〜ていただけますか / 〜ていただけますか / Bisakah Anda ~(丁寧。職場の標準)
  3. 〜ていただけませんか / 〜ていただけませんか / Bisakah Anda ~(否定形の分だけ丁寧)
  4. 〜ていただけないでしょうか / 〜ていただけないでしょうか / Apakah mungkin Anda bersedia ~(最も丁寧)

そのまま使える公式は、クッション言葉+動詞のて形+いただけますか、または いただけないでしょうか です。

同じ内容を段階的に言い換えた例です。

  • 明日休みます。/ あしたやすみます。/ Besok saya libur.(依頼ではなく通告になります)
  • 明日休ませてください。/ あしたやすませてください。/ Izinkan saya libur besok.
  • 申し訳ございませんが、明日休ませていただけないでしょうか。/ もうしわけございませんが、あしたやすませていただけないでしょうか。/ Mohon maaf, apakah saya boleh mengambil libur besok?

よくある間違い

  • クッション言葉を置いても命令形のまま使ってしまう。「恐れ入りますが、早くしてください。」はやはりきつく響きます。クッション言葉は後ろの動詞の形までは救ってくれません。
  • どんな場面でも「すみませんが」を使ってしまう。「すみませんが」は軽くくだけた響きです。上司や取引先には「恐れ入りますが」「申し訳ございませんが」を使います。
  • 「よろしかったでしょうか」を使ってしまう。店ではよく耳にしますが、規範的ではないと考える日本人が多い言い方です。「よろしいでしょうか」が安全です。
  • クッション言葉を重ねすぎて用件が伝わらない。1文につき1つで十分です。そのあとはすぐ本題に入りましょう。報連相の考え方と同じです。

練習してみましょう!

次の3つの文を、クッション言葉を使ってより丁寧にしてください。

  1. 名前を教えてください。
  2. 今日は行けません。
  3. これをコピーして。

解答例:

  1. 失礼ですが、お名前を教えていただけますか。
  2. あいにくですが、本日は伺うことができません。
  3. お手数ですが、これをコピーしていただけますか。

職場の挨拶や基本マナーに不安がある方は、挨拶の基本と日本企業のマナーを先に復習してください。

まとめ

  • クッション言葉は、依頼・断り・質問の印象をやわらげる前置きの表現です。
  • まず覚えるべき3つは、恐れ入りますが、お手数ですが、申し訳ございませんが です。
  • 断るときは、クッション言葉、短い理由、やわらかい断りの順で組み立てます。
  • お願いするときは、クッション言葉に 〜ていただけますか か 〜ていただけないでしょうか を組み合わせます。
  • クッション言葉があっても命令形は失礼になるため、後ろの動詞の形も丁寧にする必要があります。

参考・出典

学習カード(スマホに保存していつでも復習!)

Kartu belajar kusshon kotoba (クッション言葉) bahasa Jepang - panduan-jepang.com
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