物流倉庫の書類の読み方:ピッキングリスト・検品表・送り状(JLPT N4〜N3)
物流倉庫では、指示の多くが声ではなく書類で届きます。ピッキングリスト・検品表・送り状の項目と、そこで使われるN4〜N3の表現を、インドネシア語話者向けに整理しました。

目次
物流倉庫の書類の読み方:ピッキングリスト・検品表・送り状(JLPT N4〜N3)
物流倉庫では、指示の多くが声ではなく書類で届きます。機械の音が大きく、棚と棚の距離も遠く、シフトごとにメンバーが入れ替わるからです。指示はピッキングリスト、段ボールのラベル、ハンディの画面、棚に下げられたチェックシートに書かれています。
つまり倉庫で早く戦力になるのは、長い会話ができる人よりも、短い語のかたまりを正しく読める人です。この記事では、毎日ほぼ必ず手に取る三つの書類——ピッキングリスト、検品表、送り状——の項目と、そこに現れるN4〜N3の表現を整理します。
漢字は少ないのに、倉庫の書類が読みにくい理由
理由は三つあります。
- 語が短く切り詰められています。「数量」は助詞なしで置かれ、「検品済」は「み」が省かれ、「要確認」には説明がありません。
- 教科書にあまり出てこない二字熟語が多くあります。「欠品」「出庫」などです。
- 物流のカタカナ語が混ざります。ロケーション、ケース、パレット、バラ。
ですから、長い文を覚えるのではなく、いつも同じ位置に出てくる語のかたまりを見分けることが近道になります。
1. 倉庫の書類の基本語彙
- 伝票(でんぴょう)— 取引の記録となる紙
- 送り状(おくりじょう)— 荷物に貼る配送伝票
- 納品書(のうひんしょ)— 納品したことを示す書類
- 検品表(けんぴんひょう)— 検品の結果を書く用紙
- 指示書(しじしょ)— 作業指示の書かれた紙
- 在庫表(ざいこひょう)— 在庫の一覧
- ラベル — 商品や箱に貼る札
- ハンディ — バーコードを読み取る携帯端末
2. ピッキングリストを読む
ピッキングリストは、棚から取ってくる商品の一覧です。項目はほぼ共通しています。
- 品番(ひんばん)— 商品コード。照合すべきはここで、品名ではありません。
- 品名(ひんめい)— 商品の名前。
- 数量(すうりょう)— 取る数。
- 単位(たんい)— 個、箱、ケース、本、枚、バラ。
- ロケーション — 棚の住所。例:B-05-3。
- 出荷日(しゅっかび)— 出荷する日。
- 備考(びこう)— 補足のメモ。
一行の例:
品番 A-1203 / 品名 段ボール箱(小)/ 数量 24 / 単位 枚 / ロケーション B-05-3
意味は「B-05-3の棚から、小サイズの段ボールを24枚取る」です。
新しく入った人を助ける習慣が一つあります。品名ではなく品番を二度読むことです。品名は似たものが多く、品番は似ません。
3. 検品表を読む
検品は、商品を一つずつ確かめる作業です。用紙に書くのはたいてい一語ですが、その一語で商品が廃棄されるか、出荷されるか、保留されるかが決まります。
- 良品(りょうひん)— 状態がよく、出荷できる
- 不良品(ふりょうひん)— 欠陥があり、出荷できない
- 破損(はそん)— 壊れ、割れ、へこみ
- 汚れ(よごれ)— 汚れやしみ
- 数量違い(すうりょうちがい)— 書類と数が合わない
- 欠品(けっぴん)— 品物が足りない、ない
- 検品済(けんぴんずみ)— 検品が終わっている
- 要確認(ようかくにん)— 責任者の確認が必要
よく書かれる短いメモの例:「数量違いのため要確認」。
不良品か要確認かで迷ったときは、「要確認」と書いて責任者を呼んでください。良品を不良品にすれば会社の損になり、不良品を良品にすればお客様の損になります。「要確認」は安全な選択です。
4. 送り状とラベルを読む
- 荷送人(におくりにん)— 送る人
- 荷受人(にうけにん)— 受け取る人
- 個数(こすう)— 荷物の口数
- 元払い(もとばらい)— 送料は差出人が支払い済み
- 着払い(ちゃくばらい)— 送料は受取人が支払う
- 代引き(だいびき)— 受取時に商品代金を支払う
- 時間指定(じかんしてい)— 配達時間の指定あり
- 再配達(さいはいたつ)— 不在のため再度配達する
- 割れ物(われもの)— 壊れやすい品物
- 天地無用(てんちむよう)— 上下を逆にしてはいけない
「天地無用」は誤解されやすい語です。「無用」は「必要ない」の意味ですが、このラベルでは「上下を逆にすることは禁止」を表します。この表示のある箱を逆さに積んではいけません。
5. 物の流れを表す語:入荷・出荷・棚卸
- 入荷(にゅうか)— 荷物が倉庫に入ってくること
- 出荷(しゅっか)— 荷物を送り出すこと
- 入庫(にゅうこ)・出庫(しゅっこ)— 保管場所への出し入れ
- 仕分け(しわけ)— 行き先ごとに分けること
- 梱包(こんぽう)— 包装すること
- 積み込み(つみこみ)— トラックに積むこと
- 荷降ろし(におろし)— 荷物を降ろすこと
- 棚卸(たなおろし)— 在庫を数え直すこと。多くは月末に行います
6. 書類に出てくるN4〜N3の表現
- 〜のこと … 書き言葉の指示。「必ず確認のこと」=必ず確認してください。
- 〜ないように … 「破損しないように運んでください」。
- 〜てある … 「ラベルが貼ってあります」=すでに貼られた状態です。
- 〜たまま … 「箱を開けたまま置かないでください」。
- 〜次第(N3)… 「入荷次第、ご連絡します」=入荷したらすぐ連絡します。
- 〜済み … 「検品済み」「出荷済み」。
7. 問題を報告するときの表現
- 数量が合いません。
- 箱が破損しています。
- ラベルが読めません。
- ロケーションが見つかりません。
- これは不良品でしょうか。
- もう一度確認してもいいですか。
早めに報告するほうが、出荷後に直すよりほとんどの場合は簡単です。短い文で十分で、長い敬語は必要ありません。
8. 小さな練習
- 「検品済」の読みと意味は。
- ピッキングリストに「数量 12 / 単位 ケース」とある。いくつ取るか。
- 「元払い」と「着払い」の違いは。
- 「天地無用」と書かれた箱で、してはいけないことは。
- 品物が二つ足りない。検品表に書く語は。
答え:
- けんぴんずみ。検品が終わっているという意味。
- 12ケース。12個ではありません。
- 元払いは差出人が送料を払い、着払いは受取人が払います。
- 箱を逆さにすること、逆さのまま積むこと。
- 「欠品」。責任者の確認が必要なら「要確認」も添えます。
9. 倉庫での学び方
作業場では写真を撮れないことが多いので、別の方法を使います。その日に見た新しい語を五つだけ手帳に書き、休憩時間に意味を調べる。一日五語なら一か月で約百語です。倉庫の語彙は範囲が限られているので、二、三か月でほとんどの書類が見慣れたものになります。
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免責事項
この記事で紹介した用語と書式は、日本の物流倉庫で広く使われている一般的な例です。会社ごとに書式・略語・記入ルールは異なります。実際の作業では必ず職場の指示に従い、違いがある場合は責任者に確認してください。




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