シフトと勤怠の日本語:シフト表の記号と勤怠用語(N4〜N3)
早番・遅番・夜勤・明・有——シフト表の記号と勤怠の言葉を、例文と練習つきでインドネシア語対訳とともに整理しました。

目次
職場の壁に貼られたシフト表は略号だらけです。早・遅・夜・明・有。一つの欄を読み違えるだけで、休みの日に出勤したり、勤務日に来なかったりすることがあります。
この記事で学べること:
- 工場・コンビニ・ホテル・介護の現場で使われるシフトと勤務時間の基本語彙
- シフト表(シフトひょう)に出てくる記号と略号の読み方
- タイムカードや給与明細に出てくる勤怠(きんたい)の言葉
- 予定を尋ねる、休みを願い出る、シフト交代を頼むときの丁寧な言い方
- 理解を確認するための短い練習
シフト表を自分で読めたほうがよい理由
日本の職場の多くでは——工場、コンビニ、ホテル、飲食店、介護施設まで——月ごとの勤務予定が掲示板に貼られるか、アプリで配信されます。説明は初日に口頭で一度だけということが少なくありません。そのあとは、全員が自分で読めるものとして扱われます。
ところが、シフト表は文章ではほとんど書かれていません。漢字一文字の略号、時刻の数字、記号だけです。来日して間もない外国人労働者にとって、ここが最初のつまずきになりがちです。日にちを間違える、時間を間違える、その日がまだ勤務日だと気づかない、といったことが起こります。
幸い、覚えるべき語彙は限られています。この記事の約20語と8つの記号を覚えれば、日本のシフト表はほとんど読めるようになります。それでも分からない部分があれば、早めに聞くほうが推測するより安全です。これは日本の職場で期待される報連相の考え方にもつながります。
シフトと勤務時間の基本語彙
次の10語が土台になります。形式は 漢字(読み方)= 意味 です。
- 早番(はやばん)= 朝からのシフト — 例:明日は早番です。/ Besok saya shift pagi.
- 遅番(おそばん)= 夕方からのシフト — 例:今週は遅番が多いです。/ Minggu ini shift sore saya banyak.
- 日勤(にっきん)= 昼間の勤務 — 例:日勤は八時からです。/ Kerja siang mulai pukul delapan.
- 夜勤(やきん)= 夜間の勤務 — 例:来週、夜勤に入ります。/ Minggu depan saya masuk shift malam.
- 交代勤務(こうたいきんむ)= 交替で回す勤務形態 — 例:この工場は交代勤務です。/ Pabrik ini memakai sistem shift.
- 定時(ていじ)= 所定の終業時刻 — 例:今日は定時で帰ります。/ Hari ini saya pulang tepat waktu.
- 残業(ざんぎょう)= 時間外の勤務 — 例:今日は残業がありますか。/ Hari ini ada lembur?
- 休憩(きゅうけい)= 休みの時間 — 例:休憩は一時間です。/ Istirahatnya satu jam.
- 実働(じつどう)= 休憩を除いた実際の労働時間 — 例:実働は八時間です。/ Jam kerja bersihnya delapan jam.
- 拘束時間(こうそくじかん)= 休憩を含めた職場にいる時間 — 例:拘束時間は九時間です。/ Total waktu terikatnya sembilan jam.
最後の2語に注意してください。求人に 9:00〜18:00、休憩60分 と書かれていれば、拘束時間は九時間ですが実働は八時間です。時給は拘束時間ではなく実働で計算されます。この部分を見落として、月の収入を計算し間違える人が少なくありません。
シフト表の記号の読み方
シフト表はふつう表の形です。左の列に従業員の名前、上の行に日付が並びます。各マスに入るのは次のような短い記号です。
- 〇 または 出(しゅつ)= 出勤
- × または 休(きゅう)= 休み
- 早(はや)= 朝からのシフト、早番の略
- 遅(おそ)= 夕方からのシフト、遅番の略
- 夜(よる)= 夜間の勤務、夜勤の略
- 明(あけ)= 夜勤明けの日、その日の朝に退勤する
- 有(ゆう)= 有給休暇の略
- 代(だい)= 代休の略
最も誤解されやすいのが明です。10日に夜、11日に明と書かれていれば、10日の夜に始まり11日の朝に終わる一つの長い勤務という意味です。11日は休みではありません。休みはたいてい12日に休として現れます。
勤務時間も略して書かれます。8-17 は八時から十七時までという意味です。書き方の習慣は会社ごとに違いますので、見慣れない記号があれば、月の初めに一度尋ねておくほうが、ひと月間ずっと間違えるより確実です。
よく出てくる勤怠(きんたい)の言葉
勤怠は出退勤の記録をまとめて指す言葉です。次の言葉はタイムカード、勤怠アプリ、給与明細に出てきます。
- 出勤(しゅっきん)= 仕事に出ること
- 退勤(たいきん)= 仕事を終えて帰ること
- 打刻(だこく)= 出勤・退勤の時刻を記録すること
- タイムカード(たいむかーど)= 勤務時間を記録するカード
- 遅刻(ちこく)= 決められた時刻に遅れること
- 早退(そうたい)= 終業前に帰ること
- 欠勤(けっきん)= 休暇を取らずに休むこと
- 有給休暇(ゆうきゅうきゅうか)= 賃金が支払われる休暇
- 代休(だいきゅう)= 休日に働いた分の代わりの休み
- 締め日(しめび)= 勤怠を締めて計算する日
締め日は覚えておくと役に立ちます。会社の締め日が二十日であれば、二十一日の残業は今月ではなく翌月の給与明細に入ります。時間数が合わないと感じたら、まず締め日を確認してから事務所に尋ねてください。工場で働く方は、製造ラインまわりの言葉を工場の日本語の語彙でさらに増やせます。
シフトについて尋ねる・交代を頼む表現
- 来週のシフトはもう出ていますか。(らいしゅうのシフトはもうでていますか)= Apakah shift minggu depan sudah keluar?
- シフトの希望を出してもいいですか。(シフトのきぼうをだしてもいいですか)= Boleh saya mengajukan permintaan shift?
- すみません、十五日は用事があるので、休みをいただけますか。(すみません、じゅうごにちはようじがあるので、やすみをいただけますか)= Maaf, tanggal 15 saya ada urusan, boleh saya ambil libur?
- 恐れ入りますが、田中さんとシフトを代わっていただけませんか。(おそれいりますが、たなかさんとシフトをかわっていただけませんか)= Mohon maaf, bisakah saya bertukar shift dengan Tanaka-san?
- 今日は都合が悪いので、定時で失礼します。(きょうはつごうがわるいので、ていじでしつれいします)= Hari ini saya ada halangan, jadi saya pulang tepat waktu.
- 来月から夜勤にも入れますか。(らいげつからやきんにもはいれますか)= Mulai bulan depan apakah saya juga bisa masuk shift malam?
すみませんが、恐れ入りますが といった前置きを添えると、お願いの印象がずっとやわらかくなります。この型はクッション言葉の記事で詳しく扱っています。長めの休みを願い出るときは休暇・欠勤を伝える日本語も参考にしてください。
見落とされがちなことが一つあります。遅刻や急な体調不良のときは、日本の多くの職場では今もメッセージではなく電話が基本です。電話の言い方は職場で電話をかける日本語にまとめてあります。
よくある五つの間違い
シフトをめぐる問題の多くは、日本語が難しいからではなく、まだ習慣になっていない小さなことが原因です。最初の数か月では次の五つが特に起こりがちです。
- 明を休みだと思ってしまう — 夜勤がまだ終わっていないのに出勤しないことになります
- 退勤時の打刻を忘れる — 勤怠の記録が空欄になり、上司が手作業で直すことになります
- シフト表が出てから休みを願い出る — 多くの職場では前月の半ばごろまでが受付の目安です
- 個人どうしの約束だけでシフトを交代する — 交代は必ず上司に伝えて記録に残す必要があります
- 知らない記号を見ても黙っている — 短い質問一つのほうが、失う一日よりずっと軽く済みます
読み違えて出勤できなかったときは、翌日まで待たないでください。できるだけ早く職場に連絡し、短くお詫びを伝え、いつ出勤できるかを伝えます。日本の職場では、理由の長さより連絡の早さが評価されることが多いです。
練習してみよう!
- シフト表の10日に夜、11日に明とあります。11日は丸一日休みでしょうか。
- 拘束時間が九時間、休憩が六十分です。実働は何時間ですか。
- 欠勤と有給休暇の違いは何ですか。
- 上司に「今日、残業をお願いできますか。」と聞かれましたが、できません。丁寧にどう断りますか。
- 締め日とは何で、なぜ大切ですか。
答え:
- 休みではありません。明は夜勤明けの朝を指すので、11日は10日の勤務の続きです。
- 八時間です。実働は拘束時間から休憩を引いた時間です。
- 欠勤は休暇を取らずに休むことで、その日の賃金は差し引かれるのが一般的です。有給休暇は賃金が支払われる休暇です。
- 「すみません、今日は都合が悪いので、定時で失礼します。」
- 勤怠を締めて計算する日です。その日を過ぎた勤務は翌月の給与明細に入ります。
まとめ
- 早番・遅番・日勤・夜勤・交代勤務が、勤務の種類を表す五つの基本語です
- 実働は休憩を除いた時間、拘束時間は休憩を含む時間で、賃金は実働で計算されます
- シフト表では漢字一文字で足ります。出・休・早・遅・夜・明・有・代
- 明は休みではなく、夜勤明けの朝を指します
- 出勤・退勤・打刻・遅刻・早退・欠勤といった勤怠の言葉は、タイムカードと給与明細に出てきます
- 休みや交代を願い出るときは、すみませんが・恐れ入りますが を添えます
参考・出典
- 厚生労働省「労働時間・休日」(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/index.html) — 労働時間・休憩・休日に関する用語。細かい取り扱いは会社ごとに異なりますので、必ず勤務先にご確認ください。2026年8月5日確認。
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