JLPT N2・N1 読解の攻略:解く順番・6つの問題タイプ・答えを決める目印の言葉
JLPT N2・N1 の読解は、語彙が足りないからではなく時間が終わって落ちることが多いです。この記事では、解く順番、よく出る6つの問題タイプとその対応、そして答えをほぼ決めてしまう目印の言葉(しかし・つまり・確かに)と指示語の見分け方をまとめます。

目次
JLPT N2・N1 読解の攻略:解く順番・6つの問題タイプ・答えを決める目印の言葉
インドネシアの学習者には、文字・語彙と文法はもう大丈夫なのに、読解で時間が足りなくなる人が多くいます。最後の問題を勘で埋めてしまう。これは文章が読めないからではなく、時間が終わってしまうからです。
原因は語彙の数ではないことが多いです。原因は読み方です。JLPT の読解では、最初から最後まで全部の言葉を同じように読むとかえって損をします。試されているのは全部読む力ではなく、問題に答えている場所を見つける力です。
この記事は JLPT N2・N1 の学習者のためのものです。解く順番、よく出る6つの問題タイプ、そして答えをほぼ決めてしまう目印の言葉をまとめました。
読解が重く感じる3つの理由
1. 最初の言葉から最後の言葉まで読んでしまう。 N2・N1 の文章には、例や言い換え、聞かれていない補足の文が入っています。全部を同じ速さで読むと、長い文章で時間が終わります。
2. 知らない言葉のたびに止まってしまう。 N2・N1 には必ず初めて見る言葉があります。そこで止まると流れが切れて、文の意味がかえって見えなくなります。
3. 「正しい答え」を探して「書いてある答え」を探していない。 読解の選択肢は、一般的な考え方では正しそうに見えても、本文に書かれていないことがあります。探すのは筆者が書いたことで、読む人が自然だと思うことではありません。
解く順番:先に質問を読む
どの文章でも、次の順番をおすすめします。
- 先に質問を読む。 本文ではなく質問だけです。選択肢はまだ読みません。
- 下線や印があるかを見る。 あれば、どこで止まればよいかもう分かります。
- 各段落の最初の文と最後の文を読む。 この2文に段落の中心が入っていることが多いです。
- 聞かれている場所をていねいに読む。 その1文前と1文後も含めて読みます。
- 最後に選択肢を読む。 そして、本文にない言葉が入っている選択肢を外します。
選択肢を最後に読む理由があります。間違いの選択肢は、もっともらしく感じるように作られています。本文より先に読むと頭に残ってしまい、その選択肢を支える場所を本文で探すようになります。
読解の6つの問題タイプと対応
タイプ1:下線部の意味 答えはほぼ下線の前後1〜2文の中にあり、別の段落にはありません。下線部の中の指示語(これ・それ・その)を見つけ、何を指しているかを先に決めてください。
タイプ2:理由 理由の目印を探します。なぜなら、ためだ、からだ、による。目印がない場合は、聞かれている場所の直前の文を見ます。日本語は原因を結果の前に置くことが多いです。
タイプ3:筆者の考え 事実と意見を分けてください。筆者の意見には、べきだ、のではないか、と考えられる、と思う、といった形が付きます。データを述べているだけの文は、最後にあっても筆者の意見ではありません。
タイプ4:内容と合うもの・題として合うもの 選択肢を1つずつ見て、強すぎる言葉を探します。必ず、すべて、まったく、最も。これほど強い言葉の入った選択肢は、本文がもっと慎重な言い方をしているため、間違いであることが多いです。
タイプ5:短い2つの文章を比べる(統合理解) 紙の端に、それぞれの筆者の立場を一言で書きます。賛成か、賛成でないか。そのうえで、問題が「同じところ」を聞いているのか「違うところ」を聞いているのかを確かめます。ここで問いの向きを読み違える人がとても多いです。
タイプ6:広告やお知らせから情報を探す(情報検索) 文章として読まないでください。先に質問の条件(年齢、日付、料金、申し込み方法)を読み、合う数字と小さな注意書きを探します。※の行と「注意」の部分を必ず見てください。選択肢を消す条件はそこに隠れていることが多いです。
答えを決める目印の言葉
読解では、文の向きが接続の言葉で変わります。覚える表が1つだけなら、この表を覚えてください。
向きが変わる目印 — 後ろの文が中心になりやすい:
- しかし
- ところが
- とはいえ
- むしろ
まとめの目印 — 後ろの文が筆者の結論:
- つまり
- すなわち
- 要するに
- このように
例の目印 — 答えになりにくく、速く読んでよい:
- たとえば
- 一例として
いったん認めてから否定する目印 — 答えは否定のあとにある:
- 確かに〜しかし
- もちろん〜ただ
確かに〜しかしの形はとても大事です。確かにの部分は、筆者が認めている他の人の考えで、筆者自身の考えではありません。間違いの答えはここから取られることが多いです。
接続の言葉がまだ混ざる場合は、まず日本語の接続詞を読んでください。
指示語:これ・それ・その
下線部の意味を聞く問題は、ほとんど指示語で決まります。目安はこうです。
- これ・この は、すぐ前に出たものを指すことが多く、同じ文の中にあることもあります。
- それ・その は、もう少し前に出たもの、または前の文の内容ひとまとまりを指すことが多いです。
- そう・そのような は、物ではなく状態やしかたを指します。
確かめ方があります。指示語が入っている文を取り、指示語を答えの候補と入れ替えて読み直してください。文がおかしくなれば、その候補は違います。10秒で終わり、1問が助かります。
言い換え:正解は同じ言葉を使わないことが多い
正解の選択肢は、本文の内容を別の言葉で書き直していることが多いです。逆に間違いの選択肢は、本文と同じ言葉を使いながら、関係だけを変えていることがあります。
よく出る形です。
- 本文:値段が高いわけではない → 正解の形:価格は特に高くない
- 本文:必ずしも成功するとは限らない → 正解の形:失敗することもある
- 本文:無関係ではない → 正解の形:関係がある
わけではない、とは限らない、ないことはない のような二重否定に注意してください。N1 では、読む人の計算を狂わせるためにこの形が使われます。迷ったら紙の端に向きを書いてください。肯定は○、否定は×です。
この種類の形はJLPT N2 の文型とJLPT N1 の文型にもっとまとめてあります。
時間の分け方
N2 と N1 では、言語知識(文字・語彙・文法)と読解が同じ1つのセクションに入っています。つまり、読解に使える時間は、その前の部分をどれだけ速く終えられるかで決まります。
自分で練習できる目安です。
- 文字・語彙 — 速く終えます。1問に長くかけません。知らない語彙の問題は、5分考えても分かるようになりません。
- 文法 — ふつうの速さで。暗記で助かる割合がいちばん大きい部分です。
- 読解 — ここに時間をいちばん多く残します。そして短い文章を先に、長い文章を最後にします。
役に立つ習慣が1つあります。1問に2分たって答えが見えないときは、印を付け、1つ選んで進むことです。時間が残ったら戻ります。難しい1問は、次のページのやさしい2問より大事ではありません。
各セクションの時間や問題数は回によって違うことがあります。上の数字は練習の目安であって、決まりではありません。
4週間の練習
1週目 — 読む習慣。 毎日、短い文章を1つ。やることは答えることではなく、1文書くことです。「筆者が言いたいのは___ということだ」。1文だけで十分です。
2週目 — 目印の言葉。 文章を解きながら、しかし・つまり・確かに のすべてに印を付けます。そのあと確かめます。答えはその印の近くにありましたか。ほとんどの場合、あります。
3週目 — 時計を使う。 長い文章を1つ、10分で、タイマーを使って解きます。目的はよい点を取ることではなく、追われる感じに慣れることです。
4週目 — 1セクションを通して。 文字・語彙、文法、読解を止まらずに続けて解きます。ここで、自分の時間の分け方が通用するかどうかが分かります。
いちばん大事なこと:合っていた問題も見直してください。 勘で合った問題は、次も合うとは限りません。
よくある間違い
- 頭の中でインドネシア語に訳してしまう。 読む時間が何倍にもなります。訳さずに分かるまで練習してください。
- 違う段落から答えを取ってしまう。 下線部の問題の答えは下線の近くにあり、記事の結論にはありません。
- 「いちばん賢そうな」答えを選んでしまう。 一般の知識でいちばん納得できる選択肢は、本文に書かれていないことが多いです。
- 情報検索の問題で※の行を飛ばしてしまう。 選択肢を消す条件はそこに書かれています。
- 読解だけを練習してしまう。 文字・語彙が遅いと読解の時間も消えます。両方を練習してください。
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ご注意: この記事は日本語学習のための教材であり、JLPT の実施団体による公式な情報ではありません。問題数・出題の構成・試験時間は回によって異なることがあり、変更されることもあります。この記事の時間の数字は練習の目安であって、決まりではありません。試験の結果を保証できる勉強法や解き方はありません。試験の形式・申し込み・日程についての正式な内容は、JLPT の実施団体の公式な案内で確認してください。


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